Netflixで湯浅政明監督「ピンポン」アニメ版を一気観した。

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こんにちはエルチ(@elchi3000)です。

4月に「夜は短し歩けよ乙女」5月に「夜明け告げるルーの歌」の公開を控える、湯浅政明監督。2004年の「マインド・ゲーム」が最高だったことを思い出して是非劇場に見に行こうと思っています。その予習として、土曜日にアニメ版「ピンポン」を一気観しました。

ピンポン THE ANIMATION
★★★★☆(90点)

このアニメ版。超おすすめです!!

これが何時でも全話見れるなんてNetflixバンザイです。改めてすごい原作だということを再認識しました。そしてアニメ版ならではのよさ盛りだくさんでした。

素晴らしき部活漫画な原作

原作はスピリッツで1996年から1997年に連載。当時も松本大洋さんの本格長編ということで盛り上がっておりましたが、「ピンポン」は「柔道部物語」に次ぐ最強部活漫画です。(自分が柔道部所属だったのもあり・・・)しかし、もしもこれを中学時代に読んでいたら卓球部に入っていたかもしれませんよ。

部活!あの頃、大変だったけど良き思い出も多々あります。私は柔道部だったのですが、きっかけは中学時代の仲の良い友達が柔道をやっていて違う高校にいっても会いたかったから。
「ピンポン」のスマイルもそうですが、友人という大きな存在があり、部活をやっておりました。試合ともなると市営体育館に朝から出向いて、自分たちの試合が早々に終わった後(弱かった・・・)、友人を含む強豪高校の選手たちの試合をみて、圧倒されながらも、憧れと誇らしさを感じながら見ておりました。そして「いつか俺だって・・・今回は緊張しただけなんだ!」なんて思ってたわけです。
競技が好きな自分がいて、半分無理だと思いながらも自分の可能性を信じ続けてました。そんな部活時代を過ごした方には「ピンポン」はより一層響くのではないでしょうか。

アニメ版でより魅力UP

原作どおりの凄くかっこよいセリフやタイトルが、アニメ版でも生きていて最高でした。特にタイトルは入ってくるタイミングが物凄くカッコイイです。・・・・「風の音が邪魔している・・・」とか、シビレます!

湯浅政明監督始めスタッフのみなさんが原作をとっても愛している事が伝わってきます。キャラクターも良く原作イメージとマッチしていて、ペコとスマイルもすーーっと受け入れられました。

特にアニメならでは本当の中国語を喋り字幕で見せるコン・ウェンガがかっこよかったです。アニメ版の追加キャラクターであるお母さんも出てきて、原作よりもコンが好きになりました。

「人生における開花」

「ピンポン」は各キャラクターの「才能」と「努力」その結果の「開花」の話でありますが、素晴らしいのは「卓球」という切り口だけでなく、「人生における開花」という目線が存在しています。 アニメ版は何人かの追加キャラクターによってさらに深くそれを語られるようになっており、前述のコン・ウェンガは回を追うごとに変化し最終のエピソードでさらなる「開花」を語ってくれこの漫画の奥行きを体現しているキャラクターだと思います。

かっこ良くて、奥が深いアニメ版「ピンポン」素晴らしかったです。
湯浅政明監督、この後は予習第2弾、『四畳半神話大系』をまたもやNetflixでお世話んなります!あーいそがしー!!