「ラ・ラ・ランド」(ネタバレ)を見た。The Fools Who Dream!

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こんにちはエルチ(@elchi3000)です。先週金曜日、公開初日の「ラ・ラ・ランド」を見てきましたよ!

スタッフ 監督     デイミアン・チャゼル 製作     フレッド・バーガー  ジョーダン・ホロウィッツ  ゲイリー・ギルバート  マーク・プラット
キャスト   ライアン・ゴズリング  セバスチャン    /エマ・ストーン  ミア


「LA LA LAND」 ★★★★★ 満点!

  とてつもないものを見た・・・・そんな気持ちで映画館を後にしました。最初から最期まで1つ1つのシーンの魅力がすごかったです。中でもびっくりしたことを書き留めておきたいとおもいます。

ミュージカルで有ることの凄さ

私もミュージカル映画はどちらかと言うと苦手と思っていました。何だか大げさな感じ、観客である私を置いていってしまうような・・・・

しかし、全く偶然でしたが、今年始めに仕事の関係で劇団四季出身の佐藤政樹さんの講演を聞いて、「ちょっと俺、ミュージカルを誤解してたかも・・・・」なんて思っていたところにこの映画。怒涛のような前評判を聞いて楽しみにこの日を迎えたわけです。

佐藤さんいわく、

「役者は肚(はら)から言葉を出して演技しなければならない。頭からでも、胸からでもなく、肚から言葉を出す。ミュージカルではこれが難しい、しかしひと度伝わると、音楽との相乗考課でより受け手を感動させることができる。」

  なるほど・・・劇団四季の舞台は未見なのですが、評判を聞きます。本物のミュージカルの凄さってのはそういうことなんですね。そしてこの映画はまさにそうでした。役者、作り手全体が心底伝えたい事を肚からの伝えてました。エマ・ストーンの独唱シーン、映画館で震えがきてしまいました。

The Fools Who Dream

  彼らの伝えたいことって何でしょうか?私は、このシーンに集約されてたと思うんです。ミアがオーディションで、何故女優を目指すのかを独白したシーンですが、歌がものすごく刺さってしまいました。「夢見る愚か者たちに乾杯」と訳されていましたが。日本語でも役者バカと言ったりします。このシーン、夢を追いかけたり仕事に打ち込んでいる人に対してなんて優しく響くメッセージでしょう!

なにか大業を成し遂げる裏にはこのような人々が必ずいるのだと思います。俺もそんな仕事がしてみたい!

  きっと撮影現場ではこの魂が充満していたと思います。オープニングから驚愕のシーンの連続でしたが、まさにMadnessを感じます。そしてスタッフ皆肚の底からから魂をかけてこのミュージカル映画を撮ったんですね。
  前作セッションもジャズバカ映画でしたが今回もこの題材が登場。監督は1985年生まれ、「今年30歳そこそこでこれを撮ったわけですね。思えば同じテーマだったと思います。「天才!天才がここにいるぞー!」

話の展開、編集が最強

  また、ストーリーはこの作品のイメージ映像に出てくる、オープニングシーンや恋する二人を描く明るさやコメディタッチとは裏腹にシビアなものでした。中盤「えっもうこういう展開になるの?」というくらいあっという間にシビアな展開。早すぎる待ってくれ−と思っていましたが、クライマックス、セブの店で、前述のテーマを包括した上でもう一度見せてくれます!

  このラスト数分間については、私の生涯最強ラスト数分映画、スコセッシ監督のカジノやグッド・フェローズに匹敵してます。

  以上、「ララ ランド」最高という記事でした。本当にあっと言う間の素晴らしき映画体験!The Fools Who Dreamという愛すべきメッセージがどすんと突き刺ささる傑作でした。

フレッチャー先生にもまた会いたいなと言うことで監督の過去作(当時28歳!?)を貼っておきます。