期待値上げすぎた感……「マグニフィセント・セブン」を見た感想(ネタバレ)

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こんにちはエルチ(@elchi3000)です。2017年映画第2本目は「マグニフィセント・セブン」です。

黒澤明監督の名作「七人の侍」を原案とした「荒野の七人」を21世紀の名匠アントワーン・フークア監督が完全リメイク!荒野に集まった最強最悪の七人。デンゼル・ワシントン、クリス・プラットなど豪華キャストで贈る、名作の魂を受け継ぐ至極の西部劇

スタッフ
監督 アントワン・フークア
製作 ロジャー・バーンバウム
トッド・ブラック
製作総指揮 ウォルター・ミリッシュ/アントワン・フークア

キャスト
デンゼル・ワシントン
クリス・プラット
イーサン・ホーク
ビンセント・ドノフリオ
イ・ビョンホン

■アントワン・フークワ監督 +デンゼル・ワシントン=「イコライザー」→ 大好き!

■アントワン・フークワ監督、+イーサン・ホーク=「クロッシング」 → 傑作!

■アントワン・フークワ監督、+デンゼル・ワシントン+イーサン・ホーク=「トレーニングデイ」 → 大傑作!

ということで楽しみに見てみました。

ところが、私にとってはちょっとアレだったので、この映画がお好きな人には申し訳ないことが書いてありますのでご注意ください・・・ネタバレも含みます。

「マグニフィセント・セブン」

★ ★☆☆☆/40点

あっ。あれ・・・正直、盛り上がれなかったです。

  なんでかはわかってます。この映画を楽しむためにと思い予習として、「七人の侍」を見て最高だ!と完全にヤラれてしまった状態で、この映画を見たら、何やら悲しい気持ちになってしまったのでした。
期待値上げすぎ、また期待する方向性間違えた感じです。

「七人の侍」リメイク?オマージュ?DNAを引き継いでいる!?

「七人の侍」はとてつもなく素晴らしい映画だったので、「この映画を世界の映画監督達が好きな映画に上げるなんて世の中やっぱり捨てたもんじゃない。あのアントワン・フークワもその一人。こりゃあ楽しみだ!」と臨んだこの映画。

見ながら、あれっ?・・・あれっ?となり、見終わった頃にはすっかり私の好きな「七人の侍」がすごいと思うポイントから外れた感じが残り、かなり残念な気持ち。 

「七人の侍の好きな所、マグニフィセントセブンで省略されていたもの」もの。それは、リアリティです。

フークワ監督もそれは省略!ってあえて作ったのかも知れませんが、

七人の侍ってそれこそ最大の魅力じゃないか、そしてフークワ監督の過去作で好きな作品てそれがあったと思ったんで期待してたんです。

七人の侍は「多勢に対し、七人で対抗する。見ず知らずの村に命をかける。」このことは無謀なことのようなんだけど、そこを真実味をを持って描く巧みさがすごいと思うんです。

なるほどという、背景と人間ドラマを折込みに驚愕します。

本作はなんでやるの?というところが今ひとつ軽い感じでどんどん仲間が集まってきちゃう感じがします。しかも、悪役に対して「実はリーダー個人の恨みもあったっていう・・・・」

  頼れる7人の男たちが一人、また一人が集まってきて、結束してゆくという、一番熱が入る部分も「まあ、これはお約束ってことで・・・、はぐれもの同士ってことで・・ゴニョゴニョ・・」とはしょられた気持ち悪さが残ったまま、クライマックスに突入します。

蒼々たるメンバーなのですが、ナイフを使うイ・ビョンホンや、顔面ペインティングの人も入れてみました。「立ってるでしょー?キャラ?」とねじ込んで来る感じ。、

村側のキャラの役回りも、ぼけています。紅一点のヘイリー・ベネット(かわいい)演じる未亡人もヒロインという程でもなく、気づいたら一緒に銃をぶっ放しておりました。

▲リーダー。デンゼルにしては控えめで、結構好感だったのですが、ここまで皆を導いてきた理由が最後明らかに!

まさかのお子様OK仕様

また、当時の危険な世界観、バイオレンス、戦場などの描き方、リアリティも「七人の侍」のすごい所ですよね。こういう部分て、「トレーニング・デイ」のギャングスタ描写なんかで見せているアントワン・フークワ監督の手腕がいかんなく発揮されるべき所だったのでは?と思いますが・・・ぜんぜんでした。

しかもデンゼルだし。

でも…えっ、、まさかお子様も見れるように作られてますか?

エンドロールまでいって、あの音楽が流れた時、「荒野の七人」を見てない俺が悪いか?悪いのは俺だったんだー、フークワもいろんな映画撮ってるしるしね!取ら悟りました。

 でも、でも、

「重要なのは『七人の侍』のDNAに忠実であること。クロサワが生きていれば、現代版のこの物語を観たいと思ってくれると信じている。」アントワーン・フークワ(監督)

って、言ってし「トレーニング・デイ」「クロッシング」のリアリティを、期待したゃいましたよ!

デビット・エアーと一緒にやらないとだめなのか?といいたいです。

野武士のアジト、「アントワン・フークワ&デビッド・エアー版」見たかったのにーーー。

こんな感じの人たちとか(トレーニングデイより)

アントワン・フークワ監督。

てもなあデビッド・エアーも「スーサイド・スクワッド」ですもんね。個人的にはこの二人にはストリートのリアル映画に戻ってきてもらいたいです! 

ということで、このキャスト、この監督でまさかのお子様向け!「七人の侍」期待外れ!という感想となってしまいました。

以上「マグニフィセント・セブン」でした。