9月はシンガポールに行ってきました。JAL便の機内では見たい映画が沢山あったのですが、小説版の噂を聞いて気になっていた「ザ・サークル」を行きの飛行機で見てみましたよ。今回私個人的な感想として、酷いものになってしまいましたので、この作品が好きな方や、楽しみにされている方は無視して頂ければと思います。
ザ・サークル(The Circle)(2017)
★☆☆☆☆ （20点）
良く、無かったです・・・
生活の中でSNSが肥大化してゆく恐怖。テーマには興味はそそられたのですが、その描き方について既に様々な表現がなされているため、驚きはありませんでした。
この作品が良くないのは、その既視感をごまかすために、ただエグさ、非道さだけをエスカレート表現していることです。そのエグさを際立たせるために、家族を含む主人公周辺とできるだけ無垢で弱者に描いておいて、それを木っ端微塵に破壊するという内容です。これらの作り手達のエゴに、腹立ちさえも感じました。
もしかしてこの映画は、ブラック・コメディホラーとして見るのか？と思いなおそうともしましたが、カッコつけたところはそのままだし、黒幕達のさばかれ方もまったく不完全なので。なんとも気分の悪くなる作品でした。JALさんもコンテンツをもっと選んで頂いたほうが良いと思われます。