HIPHOP生まれたての興奮!Netflixドラマ、「ゲットダウン」を見た。(ネタバレあり)

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今日は今年厄年のおじさんエルチ(@elchi3000)です。

高校時代からヒップホップ好きです。

特にNASやをトライブコールドクエストなど90年代は良く聞いてました。

20代、中古レコード屋さん巡りが何より好きな時間だったころには、時代を遡ってヒップホップ黎明期のレコードにも興味を持ちました。「ゲットダウン」にも出てくるグランドマスターフラッシュの音楽も聞いて見ましたが当時は、そのやけに賑やかなトラックと、ワイワイとしたラップは、あまりピンと来ず、数回聞いただけで棚にしまいっぱなしになりました。

そして時が経ち、数年かけて集めたレコードたちも、海外勤務を命じられたおり、中古レコード屋さん全部売ってしまいました…

その後はチャートを賑わす類の曲をたまに聞くくらいがHIPHOPと私の距離感でとなっておりました。

で・・・

オジサンになった今、

Netflixですこぶる評判の良かった「ゲット・ダウン パート1」を見て
グランドマスター・フラッシュ最高!

やっぱしHIPHOP最高!(T_T)!

となってしまった次第です。

ゲットダウン Part1(Netflixドラマ)★★★★☆(90点)
ゲット・ダウンが最高な理由

このドラマ、ヒップホップ誕生直後、当時の皆が感じただろう「なんだこれ!かっこいい!」という実感が、追体験できるるんです。このドラマにはそのための仕掛けが綿密に組まれてます。すごいよバズ・ラーマン!

画面から凄いグルーヴ感。

このドラマで印象的な編集で当時の荒い映像といま撮影した映像が様々な画質でシャッフルされておりますが。

見進めて行くうちにこれが快感に変わってゆきます。まるで当時撮影されたかのように感じられます。

当時の状況はそれはもう悲惨な環境なのですが、その中で生き生きと登場人物たちが動き回ります。

毎回のタイトルになる、電車に描かれたグラフィティは当時のものなんでしょうか?
かっこ良いものは良い!人種、性別、ジャンルを超えて。

ヒップホップの歴史を描いたドラマですが、出て来る主人公達がプエルトリコ系やラテン系が多く、「ヒップホップ=ブラックカルチャー」という先入観が壊されて、感情移入します。

中でも白人のグラフィティ少年が出てきて、ジェイデン・スミス演じる「ディジー」を当時のハウスの原型が流れてるようなクラブにつれてゆき、「これはこれですげえ!」となるシーンが有ります。

このシーンを代表して「人種、性別、ジャンルを超えて、カッコイイものはカッコイイよね!」というメッセージが常に発せられている、間口の広さを感じます。

クライマックスで主人公がやる、市長選の応援演説は、リアルで詩的なかっこよさに満ちていて、やっぱりコイツは才能ある!カッコイイーっと感動しましたよ。

良いものを掘り起こしては切り刻み、再構成して、さらにかっこよく、見せるHIPHOP的な良さをこれでもかと味あわせてくれます。

クライマックス含め劇中何度か出て来るブロック・パーティーのシーンでは、その良さに突き動かされて起きる躍動感が爆発してます。

以上のようにこのドラマによって完全にHIPHOPの魅力を再認識することになり、最近では色々なアルバムも聞き直しております。あの時、中古レコード屋さんにレコードを処分してしまったことをくやみながら・・・

▲ グランド・マスターフラッシュとシャオリン

今年続編も配信予定となっております。

見終わった今、早くまたあいつらにもう一度会いたいという気持ち。

楽しみでしょうがないです!