映画について調べ、語る。町山智浩 in 川越スカラ座「聖なる鹿殺し」に行ってきた。

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頭の良い人の映画の楽しみ方ってすごい。画面に込められた意味などを正確に理解する。
過去の映画や、作品の背景などリサーチも沢山しているんだろう。

自分にはそんなことはできないし、予習復習などをする時間が無い私は映画を見て自分なりに感じるだけで良いんだ。
パンフレットも買わなくて良い。そして1本でも多く映画が見れればそれでいい。

最近の私はそう思うようになっていた。
しかし以前より気軽に楽しめるはずの映画も見る回数が減っていった。

しかし、先日を境にやはり1本の映画についてできるだけ勉強し、
見終わった後も解釈の仕方を理解したほうが良いとまた思うようになった。

町山智浩 in 川越スカラ座「聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」に参加してそう思った。

映画の上映。
とても美しく、ショッキングでかつ変で楽しめましたが、「?」も沢山残った。

町山氏が登壇し観客たちの沢山の「?」を聞き出してゆく。
先ず安心した事。一緒にみていた皆さんも「?」沢山感じているんだなと言うのがわかった。
映画を見た方の多くは概ね映画について理解できているのかと思っていたがそんなことは無かった。

そして、「?」を次々に解き明かしてゆく町山さんの話はたまらなく面白く、
聞けば聞くほどその映画が好きになって行く。
1本の映画を見た後で2倍、3倍と素晴らしいものにしてゆく作業だ。
やはりこの作業もやってこその映画だなとあらためて思う事となった。