こんにちはエルチ(@elchi3000)です。
新年度になり、外でのミーティングに参加する機会が増えてます。外出からの直帰予定を組んでそのまま映画を観る予定が作りやすいです。今週は2本観るか!と意気込んでスタートしましたが、「トレインスポッティング」のまさかの続編「T2 トレインスポッティング」を観てお腹いっぱいで、2本めは見送りました。
T2 トレインスポッティング
監督 ダニー・ボイル
製作 アンドリュー・マクドナルド /ダニー・ボイル /クリスチャン・コルソン /バーナード・ベリューキャスト ユアン・マクレガー レントン /ユエン・ブレムナー スパッド /ジョニー・リー・ミラー サイモン/シック・ボーイ /ロバート・カーライル ベグビー /ケリー・マクドナルドダイアン / アンジェラ・ネディヤルコーバ ベロニカ /
楽しかったです!が・・・・個人的にはちょっと残念、後半で前作の印象が変わっちゃう映画でした。*評点は文末に書きます。この感想はネタバレを含みます。未見の人はご注意ください。
前作「トレインスポッティング」は「1発録音の最強1stアルバムの様な映画。」だった訳ですが、そんな彼らにまた会えるなんて・・・期待して映画館に向いました。
この期待に見事に答えてくれる前半でした!年をとったレントンが落ち着いていていい感じです。そして挟まる過去の映像。アンダーワールドのBorn Slippyのスローなリミックスと共に若き日の粗い映像が流れる度に涙腺が・・この見せ方。上手いなーと思いました。
1996年公開時から20年。久しぶりに故郷に戻ったレントンが、皆を訪ねて近況が明らかになってゆくあたり。とても良い時間でした。
みんな見事におっさんになっておりますな。(自分も含めてですが・・)スパッドとシックボーイと昔を語り合うシーンはぐっと来ました。
そしてベグビー。この人のビジュアルの変わりっぷりは激しかったです。あの人格で当然の成り行きなのかも知れませんが、ヘビーな罪で服役中で前作の怖いけど、どこかポップな印象は無くて、なんか別人に見えてしまいました。
ちなみに今回も原作者のアービン・ウェルシュはチョイ役で出てましたね。この人も歳を重ねて渋い雰囲気。
前半は1作目を大事にしてて良い流れで観ていたのですが、ストーリーが動き出し始めてから、今作に乗りきれない気持ちがムクムクと出てきてしまいました。確かに面白いんですが・・・彼らが好きだからもっと観ていたい!という気持ちには答えてもらっていてるので非常に複雑な気持ちです。
サービス過剰と脚本の無理を感じちゃいまいした。
「Choose your lifeふたたび」はシニカルな感じや、新キャラ「アンジェラ」もかわいいし、彼女にまつわる展開は良いんです。
しかし、ストーリーを盛り上げるためなのか、レントン達の行動がどうも乗れなかったです。。実は現在のレントンは・・・から始まる展開、シックボーイと素人同士でその筋の店を出そうとしてみたり、歌声パブで泥棒を働いたり、笑えるけど、年取ったレントンはもっと賢いはずと思っちゃいます。
そして「実はスパッド」展開も・・・・さらに、前作の大きなテーマ、ヘロインについてもキツイ。えっ。そこでまたヘロインやるんかい!その後サクッとシラフになれるという展開。心のなか突っ込みたい気持ちが抑えられなかったです。
残念だったのが、前作の印象までも変えてしまう事です。悲惨だけど疾走感があり、クラシックとなった青春映画前作!
T2を観るとこの印象が妙にこじんまりしちゃいます・・・・
T2のストーリーを進めるために、キャラクターの生い立ちや動機が後付けで出て来る。監督、キャストが再結集して作られただけに前作の解釈を変えてしまう力も強いんですよね。
アービン・ウェルシュの原作は10年後を描いていて、今回20年後という設定にして、原作から大きく改変しているそうですが、どんなものなのでしょうか。読んでみたいと思います。
いずれにしても、彼らが好きだからこそ、今回T2はちょっと乗れませんでした!私の中ではトレインスポッティングとT2は別の映画と考えるほうが幸せなので、そうしておこうと思います。
T2 トレインスポッティング
★★★☆☆ 70点