みんな愛おしい(犬含む)マイク・ミルズ監督「人生はビギナーズ」感想

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こんにちはエルチ(@elchi3000)です。
今月はマイク・ミルズ監督の「20センチュリーウーマン」が公開!その前に同監督の「人生はビギナーズ」をもう一回観てみようということで見返してみました。

38歳独身で奥手なオリバーは、母に先立たれ5年がたったある日、ガンの宣告を受けた父からゲイであることをカミングアウトされる。衝撃を受けたオリバーは事実をなかなか受け止められず臆病になってしまい、運命的な出会いを果たした女性アナとの関係も自ら終わらせてしまう。しかし、真実を告白した父は残された人生を謳歌し、その姿を見たオリバーは自分の気持ちに正直に生きることを学んでいく。

監督 マイク・ミルズ
製作 レスリー・アーダング/ディーン・ベネック/ミランダ・ドゥ・ペンシエ/ジェイ・バン・ホイ
キャスト ユアン・マクレガー / クリストファー・プラマー / メラニー・ロラン / ゴラン・ビシュニック


「人生はビギナーズ」(beginners)(2010年)(105分)
★★★★☆ (80点)

大好きな映画でした。登場人物達がとにかく可愛らしいく、人生を楽しむことへの優しい明るさを感じます。
晩年になってカミングアウトして人生をリスタートするお父さん(クリストファー・プラマー)のように今日この日から新しい人生を始めても良いんだとワクワクしてきます。

「当方、優しく愛撫し合うのが好き・・・」とかパートナー募集のフレーズを書いちゃう父さん。カミングアウト後は服装もオシャレになってとてもキュートです。

服装にこだわり過ぎてもどうかと思っちゃいますが、やっぱりオシャレは人生を楽しむことイコールであると。この映画を見るとホントそう思います。

マイク・ミルズ監督、各時代をスクラップして見せる写真や映像、主人公が描く絵など素晴らしいセンスですが、それらからは少し哀愁も感じます。このビターな感じがただただオシャレチックな映画とならず、心に残る映画にしていると思いました。

特に女性たちの描き方が深く、「20センチュリーウーマン」へと続く感覚なんだと思います。
恋人役のメラニー・ロランも人生のビターな側面も漂わせていて、ただならる可愛さ!

お母さんも最高でした。お母さんへの憧れと、戸惑いの思い出を表現が素敵です。私にも同じような感覚があります。自分の母を1人の女性として考えなおすと、その時は気づかなかったカッコ良さや、変さ、可愛さがあったなと。

  自分の両親の思い出、自分が大人になった今、彼らの人生について考えると新たな感謝も生まれてきますし、またあの時、幸せだったのかな?とうい事も考えてしまいます。おかげさまで元気な私の両親、まだまだ恩返しも出来るわけで、彼らの人生をもっと楽しく、オシャレになる様に接してしてみたいと思います。
最後に記しておきたいのはこの犬くんの可愛らしさ!

コスモくんという有名な俳優犬らしいのですが、こんな犬くんがいたら良いなと思って見ておりましたが、ユアン・マクレガーもこの映画の撮影後、愛犬を家族に加えたそうです。